環境に配慮した次世代フード「コオロギ」
新たなタンパク源の可能性に先進技術で挑む
やがて世界が直面する食糧危機。タンパク源を補うための手段として「コオロギ」が注目されています。
牛や豚と比べると、生産に必要な飼料、水、敷地は圧倒的に少なく、低い環境負荷で飼育可能。それでいて、牛や豚より動物性タンパク質は4倍以上。
養殖で重要なのが温度・湿度・水・餌。これらの環境維持、および人材コスト抑制のため、IoTによる先端テクノロジーを活用したスマート昆虫養殖へ。
国際連合食糧農業機構(FAO)が世界の食料問題の解決策の1つとして推奨。EUでは2018年に食品として承認されており、今後市場の拡大が期待されます。
日に日に注目度が高まる昆虫食。
養殖から加工まで全てが国内での自社生産
テレビ番組でもしばしばゲテモノ扱いされてきた昆虫食。それゆえに、昆虫を食すことにはまだまだ抵抗がある方が多いはずです。ただでさえ敬遠されがちなこの昆虫をいかに普段の食事に取り入れてもらうか。そう考えたとき、やはり「安心」が必要だと考えました。クリケットファームが生産するフタホシコオロギは、与える餌の段階から着色料や合成香料を使用しない自然由来のものを使用し、長野県岡谷市の工場にて徹底した品質管理のもとで生産いたします。
2021年8月、長野県岡谷市にてCricketFarm(クリケットファーム)を設立いたしました。長野県の中心に位置する諏訪地域では、古くより昆虫を食す文化が根付いており、蚕で栄えた歴史を持つ岡谷市でもまた、そのさなぎをタンパク源として食してきました。私たちは、古くより昆虫食の文化を持つ諏訪地域に拠点を構え、年間233万6000匹(約2.3トン)の生産を目標に、長野県から全国へ昆虫食文化を発信してまいります。
昆虫食には、牛の4倍以上もの動物性タンパク質が含まれています。それでいて牛や豚のような家畜の飼育よりも、水や土地などの環境面において少ない負荷で飼育が可能です。持続可能な世界を実現していくうえで、環境への配慮は企業の使命であり、この魅力的な食糧に私たちは着目しました。
肉、魚を手に取るように、昆虫食が普通の選択肢として日常に溶け込む世界を目指す
人口減少に歯止めがきかない日本。スーパーやコンビニは24時間開いており陳列棚には常に商品が整然と並んでいる。そんな国に暮らしている私たちには「食糧危機が来る」といわれてもピンと来ないかもしれません。
しかし世界ではいま食糧危機への警鐘が鳴らされています。というのも世界的にみれば人口は増加傾向にあるのです。2019年の国連の発表によると、世界の人口は同年の77億人を起点とし、2030年には85億人(10%増加)、2050年には97億人(26%増加)にまでなると予想されています。向こうわずか30年の間に26%もの人口が増加となると、あらゆる物資の争奪戦はもはや避けられません。
「ウッドショック」や「ミートショック」はその予兆であり、私たちが普段食べている食糧に取り合いが起こってくるのはごく自然な考え方です。だからこそ、私たちは昆虫食に着目し、動物性タンパク質をとるための新たな選択肢を世の中に提案していきます。
クリケットファームがお送りする「ムシのシラセ」
先進技術で培った盤石のバックボーンを持つINDETAILグループ。
その新たな挑戦が、私たちクリケットファームです。